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#未来のパーマ #7

みなさまこんにちは
今日は
がっつり
美容師さん向け書きます
瀬賀です
2020年内中に
新しい概念のパーマを作るべく
不定期に更新しています
#未来のパーマ
#7
でございます
未来のパーマを造り出す上で発想の原点ににっている所が
パーマ液のアルカリ剤の働きについて
なんです
では早速その働きから
1つ目の働きは還元剤の通り道をつくる
カラーに含まれるアルカリ剤と同じ役割ですね
コレ美容学校で習うやつ
もう1つの働きが
還元ブースト
コレ美容学校では習わないやつw
通常使用される還元剤はアルカリ域で還元反応を起こします
酸性域でも還元反応はおこります
なぜかって?
それは酸性にしてもパーマかかるから( ̄^ ̄)
という結果論だけでなく
数値的にも出ております
パーマ液の還元力
かかりの強さを示す数値で使用されるチオ換算濃度
アルカリではその濃度が薄まることはあれど換算値には影響しません
要するにかかりの強さは変わらない
では何が変化するかというと
還元スピードです
それがアルカリ剤による還元ブースト
一言で言うとアルカリ剤のお陰で速くなります
ここまで
ついてきてもらえてるでしょうかーー
ここまでの話は添付写真
某メーカーさんの薬剤ミックスチャート(社外秘)
mixしたときのPH値とチオ換算値がまるわかりなやつ
このあたりの数値みると立証できます(ボケてない数値はオープン数値)
さて
ここからが今日のポイントになります
それは
パーマ液の働きに大きく左右する
髪への浸透力
です
主にクリーム系のパーマ液
デジPや矯正で使うクリームのパーマ液には
粘性の違いがあえてつくられてます
理由は上記の通りアルカリ剤の濃度やphによって
還元スピードが違うからなんですけど
チオ換算の高い薬剤でも粘性を強くして硬いクリームにすることで
浸透力をさげつつphを低めのアルカリに押さえることで
ゆっくりとしっかりと確実に還元できたりします
クセの強い髪質でしっかりと伸ばしたい
けど強い薬は反応も速いから1人でお薬塗っていると
塗り始めと塗り終わりで時間差が出来すぎてしまう
結果
塗り始めは還元しまくり軟化かしまくり
塗り終わりはいまから軟化還元💦
なんて時に粘性を強めた硬いクリームの浸透力は使えます
それ以外にも
緩いクリームやジェル状で浸透力の高い形状にすることで
アルカリ剤で還元ブーストさせなくとも
浸透するので還元スピードも早くなります
結果より優しい薬剤となるのですが
緩い形状は毛髪に留まる量が少なくなる為
大量塗布できるクリームの方が
薬剤パワーのマックス値は高くなります
浸透力 : アルカリ剤 : 還元値
これらのバランスをどのように使ったら良いか
コレ
例えるなら
焼き肉
遠赤外線のある炭火でゆっくりなかまで浸透させながら
じっくりまんべんなく焼くのか
(硬粘度:低アルカリ:高還元)
強い火で火に近い表面から焼いていくか
(硬粘度:高アルカリ:高還元)
素材は
鳥なのか豚なのかはたまたほぼ生でいける新鮮な牛なのか
それぞれにベストな食べ頃となる焼き方があるように
火の強さや質を使いわけます
かりっと表面は焦げつくくらいだけど中はレアがいい
とか
まんべんなく火を通したいけど焦げるのは勘弁
とか
例えているのか
若干不安ですが
肉の素材は髪質で
肉にはそれぞれに合った焼き方があるのと同じく髪質によって変わり
求める仕上がりによっても変えるのが
浸透力 : アルカリ剤 : 還元値
です
浸透力意識すると
パーマ剤の選定がより楽しくなります
なんたって焼き肉なんで
ではまた明日!
via 瀬賀 龍 Your own website, Ameba Ownd